大海に漂っていた私、名は宇久と申します。
光に刺激されて気付いたら、天空に舞い上がっていました。
高く高く。
天空に舞い上がった私は、仲間とひとつになり
気分よく、風に運ばれ旅をしました。
上空から見える景色は最高です。
お、あれは首里城!
桜島が噴煙を上げておる!
偏西風に乗って、東へ急旋回
六甲山あたりで、上昇気流にのって
寒い寒い、さらなる高度に達したと思ったら
ザザザザ、ザーーーーーーーー
六甲山の山々へ、降り注ぐ命の水???
ん~?命の水だって。
カッチョイイ響だね(o^―^o)ニコ
木々は喜び、緑が映える。
キラン⚡
大地にしみ込み、沢へと降り立って、徐々に小川となったとさ。
清流は、底の石ころが見えるほど透き通っています。
川面はきらきらと揺らいでいます。
森の動物たちも、命の水欲しさに集まるものさ。
へへ (どや顔)。
小川の仲間たちとの出会いを通し、川として成長していきました。
川もいろんな表情を持っています。
雨の日には濁り、流れも激しくなり
晴れの日には透き通り、静かに森の中を流れます。
ときに、大雨によって大地の一切は洗われ
川へと向かった濁りは、大濁流となって海へ向かいます。
一切の濁りは、生命の源である大海に辿り着いた時
再び透明な水へと返っていくのです。
川と海の邂逅
それは濁りが洗われ澄んでいくとき、水の輪廻が完成するとき。
宇久は大地の一切を吸収し濁流となって、海へと戻るのです。
宇久の輪廻の完成です。