心の潤いってさ
愛であり慈悲であり
まあ優しさなのよ。
胸をかきむしりたくなるほどの
心の渇き、そのときの心象風景は
まさに砂漠のようだ。
心が乾くと
涙も出んようになるのよ。
感情は鈍麻し
表情は能面のようにつるっとして
砂漠の夜の寒さに耐える。
真夜中の砂漠は
満点の星空さ。
命無き乾燥の大地は
なんと宇宙に開かれていたのだ。
宇宙から視線を逆照射し
オアシスの位置を知る。
さあ、砂漠の中、
生命が存在可能なオアシスだ。
一休みして
心の潤いを取り戻そう。
そしてまたキャラバンの再開さ。
乾燥の大地にも不思議と
潤いのオアシスがあるものさ。